気づくと借金生活⁉ ネットワークビジネスにはまった事例とその注意点

金銭トラブル

ネットワークビジネスというのはマルチ商法のことで、自分自身も商品やサービスの顧客でありながら、その魅力を口コミで他の人にも伝えて愛用者を増やすという手法です。

一見、詐欺のようにも考えられていますが、実はれっきとしたビジネスで、営業をして対価をもらうというよくあるビジネススタイルの一種にすぎません。

ですが、実際トラブルも多く、気づかないうちに多額の借金をしているという事例も。「私に限ってそんな怪しいビジネスには引っかからない」と思っている人は要注意!

なぜなら、ネットワークビジネスは身近な人から勧誘されてはまるのがほとんどだからです。

そこで、ここでは、事例を見ながら、ネットワークビジネスに引っかからないための注意点を考えてみましょう。

事例~ネットワークビジネスで多額の借金を抱えることになった20代Aさんの場合

それでは、具体的にネットワークビジネスにはまるときというのはどういった時なのでしょう?

ここでは、具体的に20代女性Aさんの事例を見ながら考えていきましょう。

20代のAさんは、最近付き合い始めた1つ年上の彼がいます。

デートのたびにAさんが今まで行ったことがないような豪華なレストランやバーに連れて行ってくれるので、デートのたびに舞い上がってしまって、この人と結婚出来たら幸せだろうなって思っていたといいます。

ある日、ビジネスの場で表彰されるということでその会場に招待されたので、軽い気ちで行ってみたら、そこは大きな会場でまるでコンサートか何かのような豪華さ。

ライトがキラキラと輝く壇上で表彰された彼は、他の表彰された人と抱き合ったり肩をたたき合ったりしながら、まるで芸能人のように感動的な挨拶をしていました。

そんな彼はとても自信に満ち溢れていてかっこよく見えたそう。

Aさんはますます彼のことが好きになってしまったそうです。

その後、自宅でパーティーを開くからと彼に誘われ、行ってみてびっくり。

彼の家はタワーマンションの上階の角部屋で、眼下に見えるビル群はまさに摩天楼のよう。

彼もほかの男友達もみんなビシっとスーツを着ていて、あの時壇上で一緒に表彰されていた人たちもいました。

ワインを片手に談笑している彼らの姿はキラキラと輝いていて、まさに王子様のようだったそうです。

パーティーに来ていた女性たちもそう思ったのか、みんな積極的に彼らに話しかけていて、次に遊びにいく話で盛り上がっていました。

その頃にはネットワークビジネスで彼らは成功したというのがわかったのですが、彼らは仲間同士とても仲が良く楽しそうだったのです。

すっかり雰囲気に酔ってしまったAさんは、自分も仲間に入りたい、自分も成功したいと思い、そして、彼に勧められるままにネットワークビジネスを始めることになったそうです。

ネットワークビジネスを始めたばかりの頃は、みんな優しく教えてくれたし、休みごとにパーティーだったり、旅行だったりといったイベントもあり、同じような仲間とともに励まし合って希望に満ちた日々だったといいます。

物販は購入して、口コミで知り合いに販売しないと儲けにはなりません。

お試しで実際に使ってもらえば、商品の良さがわかってもらえるはずと考えて、自分でサンプルとして購入してたくさんの人に配りました。

ですが、気が付くと、出費ばかりが増えて、なかなか収入が入ってきません。

それなのに、ネットワークビジネスの仲間とのイベントは派手でお金もかかり、出費ばかりがかさみます。

でも、弱音を吐くと、彼や周りの上部会員から、本当は成功するけどまだ努力が足りないだけ、今はたまたまうまくいってないだけなどと言いくるめられ、結局、何度となく消費者金融にお金を借りるはめに。

今は随分な金額になってしまったようで、正直もうやめたいと思っています。

Aさんはいったい何に気を付けたらネットワークビジネスにはまらなくて済んだのでしょう?

次は具体的に見ていきましょう。

ネットワークビジネスの始まりは身近な人から

A さんの事例からも見られるように、ネットワークビジネスの多くは知り合いを通じてスタートする人がほとんどです。

特に最近は彼や彼女から誘われたという事例が増えています。

ネットワークビジネスは一見、普通の副業と変わりありません。仕入れた商品を口コミで売っていくという手法で、自分がいいと思った商品を他の人にもお勧めすることで成立します。

ある意味、人によってはとてもやりがいのある仕事にもなり得るもの。

そんなところから、中にはまったく悪気なく、本気でネットワークビジネスに一獲千金の夢を見ていて、自分の大事な人にもお勧めしてしまう例も。

マルチ商法と聞けば身構えてしまう人でも、恋人が勧めてくるものには安心バイアスがかかってコロッと引っかかってしまいますよね。

現在は、気軽に消費者金融に借りられる時代。初回に物品を購入する費用がなくてもはじめられてしまいます。

初回に費用がかかる副業は、マルチ商法だけでなく数多ありますが、どちらにせよ、費用がかかるものはじっくり調べる習慣を身につけた方がいいですね。

ネットワークビジネスに誘うには見た目から

ネットワークビジネスに誘う手口としては「自分もこんな姿になりたい」という憧れをうまく利用する例が多々あります。

そのため、Aさんの事例でも見られるように、「タワーマンション」「パーティー」「表彰台」など芸能人を思わせるような派手で煌びやかな世界を見せられることも。

庶民がいきなり見たこともないお金持ちの世界に足を踏み入れたらどうなるでしょう?きっと気持ちが舞い上がってしまい、このグループの仲間入りをしたいと思ってしまうはずです。

実は、ネットワークビジネスの多くは、この憧れる気持ちを利用して、子会員を増やしています。子会員が増えれば増えるほど、上部会員は儲けが増えるので、みんなとてもフレンドリーで優しいのも特徴です。

常に派手なパーティーをしたり、イベントをしたりして、それを足がかりにして、ネットワークビジネスに勧誘したり、会員にずっと夢を見せ続けさせたりというのがよくある手法。

上部会員が仲良しだったり、お互い感謝しあったりというのも会員を夢から覚めさせないためのテクニックです。高級タワーマンションに住んでいながら実は賃貸で借りていたというのはよくあること。演出を疑ってみるのもいいかもしれませんね。

ネットワークビジネスに引っかかってしまったら?

それでも、ネットワークビジネスに引っかかってしまったら、なるべく早く手を引きましょう。

最初は気づかず始めたことでも、時間が経つとうすうす気が付いてくるもの。ですが、一度お金をかけてしまったことは引けないというのも人間心理です。

「もうちょっと頑張れば買ってくれる人が増えるかも?」「彼のことが好きだから信用したい」そう思って引き際を伸ばせば伸ばすほど、気づいたら借金も増え、家族や友達にも迷惑をかけてしまうなんてことにもなって、痛手は大きくなってしまいます。

また、あなたが手を引きたいと思っても、人間関係が濃密になれば、引き止められたり、丸め込められたりして、なかなかこの輪から抜け出せないということもあるでしょう。

そのうち、色々と言われるうちに洗脳されてきて、自分で判断がつかなくなってしまうケースも。そうなったら、抜け出すのはもっと難しくなってしまいます。

そうなる前に、一度専門家に相談してみるのもいいでしょう。とはいえ、ネットワークビジネスは違法ではないので警察では事件として取り上げてはもらえません。そんな時は探偵事務所に相談に来てください。ネットワークビジネスのトラブルを解決しているので、きっとあなたに適したよい方法を提案してもらえますよ。

関連記事

特集記事

TOP