もし、妻が新興宗教にはまり、子供を連れて家出してしまったらどうしたらいいでしょう?そのうち帰ってくると思って安易に構えているのは問題です。
なぜなら、新興宗教は一種の洗脳とも言われていて、洗脳が解けない限り、家族が元に戻ることはないからです。また、洗脳されている期間が長引けば長引くほど、呪縛から抜けるのは難しく、もしかすると、一生解けないままでいることになることも珍しくありません。
ただ、宗教を信じるのは個人の自由で、差別や弾劾していいものではありません。そして、きちんと判別能力がある大人の女性を、家族というだけで夫が無理やりその場から奪還するということも簡単なことではありません。
ですが、子供にはまだ判断能力がありません。夫としては、そんな害のある危うい環境の中に、子供を置いておきたいとは思わないでしょう。そこで、ここでは、妻が新興宗教にはまった時のサインと、妻が子供を連れて家出した場合、夫はどうすればいいのかを考えてみましょう。
妻が新興宗教にはまった時のサイン
それでは、妻が新興宗教にはまった時、どんなサインが表れるのでしょう。ここでは、妻がたとえ隠していてもわかってしまう新興宗教にはまったときのサインを見ていきましょう。
お金の減り方が異常
孤独な人達が集まって、互いに支え合ったり、慰め合ったりし、そのために神仏を信心するだけならば特に問題はないはずです。しかし、多くの場合新興宗教が問題になるのは、信者のすがりたい気持ちを利用して、生活に支障をきたすほどお金を巻き上げるということにあります。
お布施と称して信者が破産するまで献金を強要したり、子供や親族のお金までお布施として取り立てることを求めたりします。妻の外見が派手になっている、バッグや服などのおしゃれなものが増えたということがあれば、不倫しているということも疑うべきかもしれませんが、外見が派手なことや変わったこともないのに、家庭のお金が極端に減っていたり、妻が夫の保険などを解約していたりすることがあれば、新興宗教にはまっていることを疑ってみた方がいいかもしれません。
子供の言動がおかしい
子供は親の影響を大きく受けることになるため、子供の言動からも妻が新興宗教にはまっているのかどうかを知ることはできます。例えば、宗教の中には、朝早くからお経を唱えたり、しょっちゅう集会があったりするものもあります。
また、中には進学を阻止したり、学校に行かせなかったり、時には子供に肉体的な虐待を与えることも。
新興宗教の教義の中には、子供の日常生活を極端に制限するものも少なくないので、そんな状況に置かれた子供はきっと何かサインを出しているはずです。子供の言動を見れば、そこから、妻が新興宗教にはまっていることにもたどり着くこともできるでしょう。
このように、何らかのサインを受け取ったら、早く行動に移すことが得策です。早く行動に移すことで、妻も子供も洗脳が浅くて済むかもしれないからです。
長い間、マインドコントロールされてしまえば、それが解けるのも時間がかかります。特に、子供にとっては宗教が心の拠り所になってしまえば、教義が正しくて世間が間違っていると信じ切ってしまう危険性もあります。そうなってしまえば、子供の成長の妨げになるだけでなく、新興宗教の餌食となってしまい、一生新興宗教に手足のように使われることにもなりかねません。
また、新興宗教の中には、家を出て信者で集まって暮らすというスタイルをとるものもあります。家出される前なら、なんとかとどまるよう説得することができても、家出されてしまい、会いにくい状況になれば、奪還するのは至難の業です。なるべく早く気づいて救出するというのが最善の方法でしょう。
妻が子供を連れて家出した場合、夫がするべきことは?
それでは、気づくのが遅れて妻が子供を連れて家出してしまった場合、夫はどうすればいいでしょう?ここでは、夫はどうすればいいのかを考えてみましょう。
専門家に相談をする
妻が子供を連れて家出してしまうということになれば、妻はかなり宗教にはまってしまっているといえるでしょう。
そうなれば、いくら説得してもなかなか自分から戻ってくることはないでしょう。そもそも、家出してしまえば、なかなか会うことも叶わず、説得する機会も設けられないのが現実。
そこまでになってしまえば、もう専門家を頼るしか方法はないでしょう。とはいえ、大の大人が自らの意志で家を出たとなれば、警察は何もできません。
宗教の信仰は個人の自由ですし、たとえ洗脳されたとしても、立件するのは難しいことです。このような事件のようで事件にならない案件の専門家といえば、探偵がおすすめです。一度相談してみるのもいいでしょう。
妻とは離婚するのかしないのか
専門家に相談して子供を取り戻せたとしても、そのあと妻との関係はどうすればいいのでしょう?妻が改心して戻ってきてくれたらいいのですが、そうでなかったら一般には妻と離婚して、子供の親権をはっきりさせたいという人も多いでしょう。
ですが、夫婦のどちらが親権を得られるのかは裁判次第です。そして、離婚してしまえば、妻はきっと新興宗教を拠り所として生きていくことになるでしょう。
それでも元は血のつながりのない他人だから、あとは知らないということも言えるかもしれません。ですが、子供は母親が親権をとれば、きっとその環境から抜け出せなくなり、深いマインドコントロールをかけられるようになってしまうでしょう。
逆に離婚をしなければ、常に子供には会える状況にあり、子供がより深くマインドコントロールされるのを阻止することも可能になります。
また、子供が物心ついて、宗教二世であることにおかしいと感じた時に、きっと宗教に関わっていない父親の存在が助けになることでしょう。そんな中で、離婚するのかしないのか、しいては、家族として、支えていくのか支えていかないのか、しっかりとその点を考えておかなくてはいけませんね。
まとめ
妻が新興宗教にはまるのはどんなことからでしょう?実は多くの場合、妻の心に隙間風が吹いているからだということがあります。
というのも、夫婦仲がうまくいっている家庭ではあまり新興宗教にはまるということがありません。人の生活はいつも不安が付きまとうものです。そんな時に何かにすがりたいと思うのは当たり前のことで、夫婦なら当然その相手は妻だったり、夫だったりするはずです。
ですが、その頼りたい相手が頼りにならなかった場合、神仏やそれによって集まった仲間にすがってしまうのだと思います。妻が新興宗教にはまったら、それにすぐ気づく夫は少数派です。
妻が夫によく話をしているなら、この手の話はすぐ話題に上るからです。しかし、妻が家出をして、初めて新興宗教にはまっていたことに気づく夫も少なくありません。
そんな夫婦の関係では、たとえ妻が洗脳から解けて元の生活に戻ったとしても、また逆戻りしてしまったり、別の何かにすがってしまったりするのは時間の問題です。
まずは、日ごろからコミュニケーションを密にとって、妻が今どんな精神状態なのか、何を考えているのかを共有しましょう。