自分でできる証拠収集

状況証拠を集める必要性

浮気の証拠として、法的に有効な浮気の証拠は突き詰めて言うと性交を証明するもの（ラブホテルの出入り・浮気相手宅の複数日の出入など）に限るといえます。（詳しくは浮気の証拠を参照ください）
ここでは決定的な証拠とは言えないが、矛盾なく積み重ねる事で有効性が出てくる状況証拠の説明です。
これらがあると決定的な証拠（不貞の証拠）も継続的なものと推測できます。つまり別れるにしても、そうでなくても有利に話し合いが進められます。
また、情報が多い方が探偵社に決定的な証拠を依頼する場合も成功率が高まり、調査料金も抑えられます。

証拠収集には注意を

無理に携帯電話や手帳を見たり、自分で尾行して相手にバレてしまうと警戒心を高めてしまう場合があります。警戒されると、密会場所を変えたり、電話番号を変えたりと今まで積み重ねてきた情報が無駄になってしまいます。
「ぜんぜん気付かれていない」と相手に油断させておくと相手はどんどん大胆になり、証拠集めの面では楽になります。逆に「気付かれたかも」と思われると、相手は巧妙に隠そうとするか、または開き直ったり、逆上したりして夫婦関係がさらに悪化する危険があります。
その後に決定的な証拠をとるために探偵社に依頼する場合にも悪影響をおよぼしますので、相手に気付かれるような行動は充分にご注意ください。これは補足的な状況証拠なのだと割り切り、無理の無い範囲で行ってください。
難しいことではありますがあくまで冷静に相手の先手をうちます。例えば「愛してる」というメールを見てしまった場合でも、そこで熱くなって詰め寄ってはいけません。証拠を重ねて、最悪の場合も想定してから話し合いに臨みましょう。

証拠収集の方法

①  まずは忘れないように日々の記録を残すために、日記を付けるのが良いでしょう。
②  写真に収める。
③  紙媒体であればコピーを取る。デジタルデータであればコピーして保存する。
④  捨てたものであればとっておく。

＜日記のつけかた＞

家を出た時刻や帰宅時間。なんと言って出掛けたか、何で出掛けたか。服装や持ち物で気になったことは無いか。
ケンカがあったならその内容などです。相手について気付いたことを、日記のように書いておきます。
矛盾点が出ないようになるべく正確に記載します。
忘れてしまった箇所は忘れたと書いておくのが良いでしょう。
後日見返すと、特定のパターンや法則性に気付くことが多々あります。

＜領収書＞

写真を撮るか、コピーをとると良いでしょう。
出来ない場合は日時、支払い内容まで詳細にチェックしておく。
本人の話とくい違いがあった場合などはそのこともチェックしておく。
飲食店の場合は人数が出ていることがほとんどなので要チェックです。

＜携帯電話＞

携帯電話は情報の宝庫です。
やろうと思えばいろいろ出来てしまいますが、あくまで個人の判断でお願いします。
盗み見たことがバレたら逆効果になってしまいます。

・リダイアル等で通話先を確認。
・携帯電話のアドレス帳から相手を判別する。
・メールは写真におさめるか、転送しておく。
・留守電を聞く。暗証番号が分かれば別の電話からでも聞ける。
・メールはしっかり消しても、送受信履歴は残っていることがあります。
・メールの予想ワードでメールが復元されることがある。
・電話帳ランキング検索が出来る機種がある。
・ソフトを使い短時間でデータを保存してしまうことも。
・暗証番号を解読するソフトもあります。
・auはメールの自動転送が出来る。
・docomoはサーバにメールが残っているので消されていても見れる。

＜手帳・メモ帳＞

大事なことは記号やイニシャルにしてる場合があります。

＜その他＞

たばこの吸殻・避妊具の発見等取り敢えず写真に収めておきます。
PASMOやSUICAの履歴をチェックする。（印字するかリーダーを使う）

＜性交拒否＞

性交拒否は民法７７０条【法定離婚原因】１項５号婚姻を継続しがたい重大な事由に該当する離婚原因で、判例でも認められていますが、寝室内の出来事なので、証拠がなく２、３回ではダメです。拒否理由と共に日記に残しておきましょう。

＜暴力＞

身体にダメージを負った場合は医師の診断書をもらっておきます。
物が壊れた場合は暴れた様子がわかるように写真をとっておきます。